萬☆画久子

あらすじなしの感想文

恐ろしい村で顔をとられた少女‥川島のりかず

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川島のりかずの描く女の子は

お嬢様ルックというか

品のある服装の美少女が多いですよね。

 

扉絵もなかなかのハイクオリティ↓


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なかなか衝撃的なプロローグから始まり…


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結構、雑w

 

 

主人公は行方不明になった姉を探すために

“谷中村”に行ったけど

 

そこは異次元の村で…


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「入り口はあっても

出口はないんだよ」

 

なかなかの名言だと思います。

 

人生の不幸な時期に入ると

この言葉は胸に沁み入りますね。

 

 

もうこのページから、
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「やばい漫画を買ってしまった…」

まさに入り口があっても出口がない

“川島のりかずの世界”へと

買ったものは引き込まれてしまうワケですが。


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アウトサイダーというパワーワードw


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やべぇよ、この漫画ww

 

 

このお話は

「洗脳」がテーマなんだろうね。

 

「洗脳」という言葉のヤバさで

「洗脳=ヤバい」と思って、

条件反射的に普段の生活では考えないようにしているけど。

 

そもそも

Q「洗脳ってなんのためにあるのか?」


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A:秩序を守るため

 

「秩序は平和!平和は秩序!」と復唱させて

洗脳させているように。

 

すべては“平和”のために

我らも日常的に

“常識という洗脳”を受けているんだけども。

 

だからこそ、

その秩序を乱す“アウトサイダー”が現れたら…

 

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一気に爆発する。

 

この世界でも

ルールを守らない者や

新しい価値観を否定してしまう人が多いのは

 

知らず知らずに

「常識という洗脳」を受けてるからなんだろうなー。と

ちょっと考えさせられたり…。

 

 

そして、のりかず漫画らしい

唐突に現れる「雑な流れ」w
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この雑な流れ大好きwww


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顔の縫い方も雑過ぎやしないかい?

 

 

最後の「仮面」は

きっと「表情」の比喩で。

 

のりかずは

洗脳によって知らず知らず

自分の感情を抑えて

仮面を被ったような表情をしてしまう

私たち人間の習性。

 

そこに気づかずに

自分の感情を押し殺して、

それが蓄積して明日の発狂へつながる危険性

この漫画で警告したかったのかなぁ…。

 

 

なによりこの漫画のヤバさは。

 

なぜそんな「異次元の村」が存在するのか?

が、まったく描かれてないのが怖い。

 

同じ顔にすれば、

人数が増えても咎められない。

 

現実世界に居た人間を

出口のない異次元世界に呼び寄せて、

洗脳させる意味は?

 

誰が何のために?

 

そもそも

なぜ主人公の姉は“谷中村”に行ったのか?


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行方不明者が多数出ているのに、

主人公の姉のように

そこに行こうとする人。

 

そして、

行方不明者が出てるのに

平気で道案内する村人…。

 

ものすごい闇を感じる。

 

 

同時収録の発狂短編の「幻の蝶」も

ものすごい発狂クオリティw


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そこに一生閉じこもっているつもりかい!


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へへへ

それがどうしていけないんだよ

 

ぼくは

蝶といるときが一番楽しいんだ

 

現代のひきもり問題の予兆を感じとれる…

川島のりかずの先見の明に感服する作品です。